お知らせ
『ビッグイシュー日本版』創刊18周年 市民のみなさんへ感謝のごあいさつ
ビッグイシュー日本からのお知らせ
『ビッグイシュー日本版』創刊18周年、基金創設14周年記念
市民のみなさまへ、感謝のごあいさつ
本日、2021年9月11日、雑誌『ビッグイシュー日本版』は創刊18周年を、「ビッグイシュー基金」は設立14周年を迎えることができました。
読者をはじめ多くの市民のみなさまのご協力、ご参加のおかげです。心より感謝しお礼を申し上げます。ありがとうございます。
昨年から今年へ、WHO新型コロナパンデミック宣言(20.3.11)以来、4回にわたる緊急事態宣言が出され、今も宣言下で、コロナ感染の止まない1年半目になっています。
昨年4月7日の緊急事態宣言によって路上の人出が激減し、事実上、路上販売は困難になりました。この時は廃刊も頭をよぎりました。そんな中、「コロナ緊急3ヵ月通信販売」を提案したところ、思いもよらないほど多くの人々がご参加くださいました。
その結果、「路上」と「通信販売」という販売の2本柱ができ、路上の人が減れば販売者も減り路上販売冊数も減る“ジレンマ”からの脱却の道すじも見えてきました。
また、「基金」とともに、コロナ感染を社会的に抑える切り札「ステイホーム」へ、「家なき人」である販売者とともに、食料、静養できる個室、生活資金などの確保のため力を尽くし、基金による「おうちプロジェクト」をはじめ生活困窮の方々へも市民のネットワークによって応援を広げる努力をしてきました。
私たちは、いま18周年を迎えられたこと自体を喜び、みなさまのさまざまな応援に深く感謝し、これからも社会の一員として社会に貢献できるような仕事をしたいと願っています。そして、ポストコロナの時代へ、倫理と経済的な価値を一致させ“善の収益化”を生む、市民倫理経済社会へのプラットホームをめざしたいと思います。
どうか、これからも雑誌をはじめ基金を含むビッグイシューの仕組みを、社会のために存分に使っていただき、ともに活動してくださるよう心からお願いします。
2021年9月11日
ビッグイシュー日本共同代表 水越洋子/佐野章二