お知らせ
ポスト20周年を新しい希望の見えるステージに ――価格改定のお願い
ビッグイシュー日本からのお知らせ
おかげ様で『ビッグイシュー日本版』は今年5月には累計販売冊数1000 万冊を超え、販売者には16億2371万円の収入を提供することができました。これも、路上や、通信販売で、雑誌を買ってくださった読者をはじめ、多くの市民のみなさんの応援のおかげです。本当にありがとうございます。
この間、多くの市民の活動とも力をあわせ、25,296人いた全国の路上生活者は 2,820 人、 創業当時の11%になりました。ところが、その結果、雑誌販売者の数も減り、同時に売り上げも減ったことから、赤字を出し会社を続けていけるのかどうか、板ばさみの“ジレンマ”を抱えていました。
加えて2020年4月、コロナ禍の「ステイホーム」の呼びかけで、路上から人が消え販売ができなくなり「コロナ緊急3ヵ月『通信販売』」をお願いしました。この通信販売へは約9000人のご参加があり、奇跡的に事業を存続することができました。
さらに、コロナ禍の後も、特に、印刷費の高騰(約23% アップ)など経費増で、23年度の営業利益は△1721万円の赤字を出し、この年はパトロンなどの営業外収入で、何とか経常利益では72万6千円の黒字となりました。この後にも郵送料の大幅値上げ(31%)など経費増が見込まれます。昨今の急激な物価高は会社経営、販売者の生活を追いつめています。
そこで、大変心苦しいのですが、12月1日号から販売価格を1冊500円(販売者取り分250円)への値上げをお願いした次第です。
キャッシュレス決済の導入など販売者を応援するための取り組み、新たな仕事の場づくりなどにも挑戦中です。
そして、これからも、市民とともにつくる自発、自由、創造性あふれる独立したメディアとして『ビッグイシュー日本版』の発行を続け、誰もが〝生きたい社会″をつくれるよう、読者のみなさんとともに歩んでいければと思います。
ご理解、ご協力をいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
2024年12月1日
(有)ビッグイシュー日本 共同代表・水越洋子/佐野章二、スタッフ一同