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思い込みと偏りー認知バイアス
あなたは“思い込み”で失敗した経験がないだろうか。
実は、脳が無意識に働くことによって起こる「認知バイアス(心の働きにある偏り)」が、私たちの日常や社会に大きな影響を与えていることがわかってきた。見落とし・記憶違い・決めつけの原因だからでもある。
たとえば「次に出現する感染症のパンデミックは新型のインフルエンザだろう」という各国政府や専門家の思い込みのせいで、当初、新型コロナウイルスへの対応が遅れたことも指摘されている。この背景にあるのは「集団浅慮(グループシンク ※)」と呼ばれる認知バイアスだ。
こうした人の心の特性が明らかになるなかで、逆に人間が発揮する“創造性の秘密”も解明されつつある。そんな不可思議な認知バイアスについて、認知科学者の鈴木宏昭さん、社会心理学者の北村英哉さんに話を聞いた。
無意識の思い込みと偏りを知ることは、よりよい人生と社会を生きることにつながる。
※ 同調圧力などが原因となって、集団の議論や決定が多数派の誤った意見に従ってしまうこと。集団思考ともいう。
(参照:リチャード・ホートン『なぜ新型コロナを止められなかったのか』青土社)
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