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戦争を克服する――ゲスト編集長 池内了
為政者たちがコロナ禍を戦争に譬え、相変わらず軍事力増強に走っています。あたかも、ファントム戦闘機が目に見えないウイルスをやっつけられるかのように。
コロナウイルスは人類にさまざまな警告を発しています。資本主義がもたらす矛盾、飽くなき自然の開発、学術芸術への公的予算の貧困などなど。
AIやロボット兵器や電磁波攻撃など、戦争を凄惨なものにする技術は果てしなく拡大しています。あたかも人類は殺し合うことに熱中し、「野蛮」の道を歩み続けているかのようです。
しかし、人々は平和を求めて抗い続けます。戦争が終わっても戦争は終わりません。過去に負った戦争の傷あとが、かつての人間の所業を告発し続けます。殺し合いのない世界を求める隊列は途切れません。
その思いは人々の共通の願いとなって、戦争の虚しさ、軍備拡張の愚かしさを抉り出します。
武器のない世界に向かって歩み続けましょう。そのことが人類全体の確信となり、「文明」の力となって地球を包み込むでしょう。私たちはこのことに自信を持っていいのです。
TOP INTERVIEW
- スペシャルインタビュー クイーン ロジャー・テイラー
- 1971年の結成から今年で50周年を迎えた英ロックバンド・クイーンのロジャー・テイラー。半世紀以上ドラムを叩き続け、「RADIO GA GA」や「カインド・オブ・マジック」などを作曲、ソロ活動でもその名を馳せてきました。バンド結成からフレディの死、映画〝ボヘラプ〞公開まで、72年の人生を振り返ります。
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- すべてを捧げ、お笑いライブ。震災で見直し、趣味を"仕事"に変えた
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連載記事
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- 浜矩子の新ストリート・エコノミクス
- 中央銀行デジタル通貨の世界に大突入?!
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- ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理
- 「怒」と「哀」が欠けている気がします ☆芋もちと鶏肉の照り煮☆
- 読者のページ My Opinion
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英国『ビッグイシュー・ノース』ルイス
FROM EDITORIAL 編集後記
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449 号(2/15 発売)
街にやってくる野生動物
“日本の野生動物は減っている”とあなたは考えていませんか?しかし、瀬戸内海を泳ぎ渡ったり、神戸の市街地にも現れるイノシシ。森の若木を食べ尽くすシカ。東京都内にもあたりまえに生息するハクビシンやアライグ...
447 号(1/15 発売)
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485 号(8/15 発売)
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まず、note(ウェブサイト)に美術館や展覧会、学芸員の仕事などについて...
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