最新号・
バックナンバー
¥ 450
子どもケアラー
少なくない子どもたち(ヤングケアラー/18歳未満)が家族の介護をしています。介護離職、老老介護、介護と子育てに疲弊する家族など、介護保険制度によるサービスはあっても、介護は多くの人にとって切実な問題です。中でも、子どもたちによる家族の介護は見過ごされてきました。濱島淑惠さん(大阪歯科大学教授)が大阪府立高校10校の高校生を対象に行った調査では、5.2%の生徒がケアラーだという結果が出ています(2016年)。20人に1人、クラスに2人が、家事、介護、感情面のサポートなどを担っています。
この問題の根底には、介護は家族で担うという“家族主義”の思想があります。その歪みと矛盾がヤングケアラーの存在によって浮かび上がってきます。
濱島さんに「ヤングケアラーを生む社会的背景と現状、介護と社会、必要な施策」について、また、元ヤングケアラーなどが立ち上げた2つの当事者の集い、「ふうせんの会」の朝田健太さん、「こどもぴあ」の坂本拓さんに話を聞きました。
TOP INTERVIEW
- スペシャルインタビュー ルース・ネッガ
- 黒人と白人の結婚が違法だった時代の夫婦愛を描いた『ラビング 愛という名前のふたり』でオスカーにノミネートされ、2019年のSF作『アド・アストラ』ではブラッド・ピットと共演。ますます注目されるエチオピア系アイルランド人俳優、ルース・ネッガがNetflixで配信中の新作映画『PASSING ―白い黒人―』を語ります。
- リレーインタビュー・私の分岐点スペースコンポーザー 谷川じゅんじさん
- 人の一生は記憶の連鎖。形より、人々の幸せな記憶を残したい
国際記事
- クリスマス島。ジャングルから海へ、アカガニ5000万匹の大移動
- オーストラリア本土よりもインドネシアに近い小さな島。インド洋に浮かぶクリスマス島では毎年10〜12月頃、数の上で地球最大規模となる「陸ガニの大移動」が見られます。繁殖活動を行う海岸を目指すためで、島民はあの手この手でカニたちの行路を支えています。
- WORLD STREET NEWS 世界短信
国内記事
- “放っておけない”市民の10年。子どもたちの保養の場づくり
- 2011年の福島第一原発事故後、被曝への不安を訴える声をうけて、放射性物質の影響が少ない地域で子どもや親を一時的に受け入れる「保養」の取り組みが、市民によって全国で始まりました。そんな保養活動の10年とコロナ禍に置かれた現在について、保養をすすめる関西ネットワーク(ほようかんさい)の宇野田陽子さん、小野洋さんが語ります。
- 森の案内人:三浦豊さん
- 冬だからこそ見られる“木々の戦略”
連載記事
- 原発ウォッチ!
- 台湾、アジア初の脱原発国家へ
- 浜矩子の新ストリート・エコノミクス
- 「○○インフレ」時代 あなたの○○は?
- 雨宮処凛の活動日誌
- 年の瀬、女性による女性のための相談会
- ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理
- 相手の目を見て話せません ☆大豆の鯖味噌炒め☆
- 読者のページ My Opinion
販売者に会いにゆく
『ビッグイシュー英国版』シーン・マケボイ
FROM EDITORIAL 編集後記
バックナンバー
バックナンバーも購入できます。販売者におたずねください
『介護 』に関連したバックナンバー
『森 』に関連したバックナンバー
485 号(8/15 発売)
あした美術館へ
かつて特権階級だけが楽しんだ美術品鑑賞、今や誰でも名作を楽しめる時代に。美術館を使って新しい出会いを楽しんでいる人々もいます。
まず、note(ウェブサイト)に美術館や展覧会、学芸員の仕事などについて...
471 号(1/15 発売)
一期一会、新種発見
地球上には推定870万種もの生物が存在しているそうですが、学名が付いているのはそのうちの2割程度だとも言われています。残りの学名のない生物は、長い進化の歴史を生きてきた(いた)が、まだ人間に見つけられ...
455 号(5/15 発売)
静かに消えゆく昆虫たち
今、世界中で昆虫たちが激減しています。ドイツ・クレーフェルト昆虫学会は2016年までの27年間に国内で4分の3以上の昆虫が消え去ったと報告。その後も、世界各地で昆虫の急速な減少を示す研究が進んでいます...
『三浦豊 』に関連したバックナンバー
491 号(11/15 発売)
恐竜関心大国 日本と恐竜
世界中の子どもたちに人気がある恐竜。加えて日本は大人も恐竜好きが多い恐竜関心大国です。いま、鳥類は恐竜の子孫であるなど、大人たちが知っていた恐竜についての常識は大きく変わりました。
かつて、アジアとつ...
472 号(2/1 発売)
マンガで、社会の問題を読む
文学作品に比べ、マンガは単なる暇つぶしと思われている節があります。
しかし、20代の終わりに大学院で研究テーマを近現代文学からマンガに変更、その後15年近くマンガを読み続けてきたトミヤマユキコさん(東...
466 号(11/1 発売)
スポーツを文化にする
今もなお、スポーツには「厳しい練習に耐えて、勝利を勝ち取る」
という固定概念がある。その背景には、1964年の
東京五輪の〝勝利至上主義〟があるのではないか?
多様な人とスポーツを楽しめる喜びと、社...
Webマガジン
バックナンバー記事が読める!
イベントレポートも充実!