販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
京都『ビッグイシュー日本』販売者 山田さん
週1回、子ども食堂で調理を担当
支えてもらった地域で恩返しがしたい
将来は社会貢献できる飲食店をするのが夢――。
3年前の368号(2019年10月1日号、完売)で本欄に登場した際、そんな目標を語っていた山田さん(64歳)を久しぶりに訪ねた。雑誌の販売歴は、通算6年のベテラン。長く和食の料理人として働いた経歴を持ち、ビッグイシューのイベントなどでもたびたび披露される料理の腕前は折り紙つき。そんな彼が、雑誌販売のかたわら、かつての売り場だった大阪・高槻で子ども食堂を始めたと聞き、駆けつけた。
直撃すると、山田さんは「いやいや、自分の店を立ち上げたわけじゃないんやけどね」と苦笑い。山田さんによると、雑誌の読者で、子ども食堂に関心を持つ育児中の女性から「一緒にやりませんか」と声をかけられ、山田さんを含む3人で任意団体「えん食堂つむぎ」を5月に発足。お寺の厚意で場所を借り、週に一度(月曜日)、小学生を対象に無料で食事の提供や学習支援をしているのだという。
「も...
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
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