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古気候学と“気候危機”
今年の夏は“危険”な暑さが続いた。20世紀後半に指摘され始めた地球温暖化問題は、広く社会に受け入れられるまで半世紀以上かかった。また、歴史時代には大気中の二酸化炭素(CO₂)濃度が今より高い状態が存在しなかったので、気候変動の議論は19世紀後半以降の気候観測結果をもとに行われてきた。
しかし、地球史をさかのぼって数千~数千万年前の地質記録(氷床コア、海洋堆積物など)を研究する古気候学は、温暖化に伴う未知の気候も探っている。
長らく古気候学を研究してきた多田隆治さん(東京大学名誉教授)は「すでに温暖化はかなり進行し、人為的なCO₂放出を止めただけではすぐに元には戻らない」「自然界がCO₂を放出する速度の100倍で人類がCO₂を出し続ければ、現在の気候モードを維持するメカニズムが機能する限界(しきい値)を超え、急激な気候変動(モード・ジャンプ)が起こってしまう可能性がある」と言う。多田さんに、古気候学から見た“気候危機”について聞いた。
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