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No.303
THE BIG ISSUE JAPAN303号
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命のバトン――「赤ちゃんポスト」の10年
児童虐待はここ15年間で、相談件数が8倍に増えた。死亡例の6割以上は0歳で、そのうち55%が生まれたその日に殺されている。
そんな赤ちゃんを遺棄や虐待死から救うため、熊本県の「慈恵病院」が新生児を匿名で預けられる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を開いてから、約10年がたった。当時は「子捨てを助長するのか」など、賛否両論が巻き起こった。
その後の10年、「ゆりかご」が預かった赤ちゃんは125人以上となった。預け入れは当初に比べると減りつつあるが、それを未然に防ぐため開設した24時間フリーダイヤルへの妊娠相談は10倍以上に急増している。
慈恵病院・理事長の蓮田太二さん、そして現場スタッフのみなさんに「こうのとりのゆりかご、その10年」について。また、柏木恭典さん(千葉経済大学短期大学部准教授)に「緊急下の女性と、ドイツの『内密出産法』」について聞いた。
いま"命のバトン"をつなぎ、誰もが幸せに育つ社会を考えてみたい。
TOP INTERVIEW
- スペシャルインタビュー キャリー・マリガン
- 映画の原題「サフラジェット Suffragette」とは、戦闘的な活動をする女性参政権運動家のことをいう。1月公開『未来を花束にして』の主演キャリー・マリガンと監督はじめ制作スタッフが語る、英国の女性参政権運動における知られざる闘いとは?
- リレーインタビュー・私の分岐点木村 多江さん
- 「観る人の役に立つのなら、みっともない自分もさらけ出そう」 父の死から考えた”私の使命”
国際記事
- 難民問題を伝える、当事者メディアドイツ『Re:スピーチ』
- 難民自身が、母国の出来事、通過国における状況、ドイツでの新生活などについて書く難民新聞『Re:スピーチ』。ドイツに暮らす新旧の難民が集まり発足させた。
- 監督インタビュー
- 『タンジェリン』ショーン・ベイカー監督
- WORLD STREET NEWS 世界短信
- イラク、IS支配地域で生まれ出生証明書がない子どもたち
世界初のマラリアワクチン 試験的接種実施へ
ブラジル、経済停滞が熱帯雨林に与える影響
LGBTIの専門家 活動継続が国連総会で決定 - 滝田明日香のケニア便り
- 象の過酷すぎる現実、 ディカプリオが描く『THE IVORY GAME』 犬型ジステンパーが流行の兆し?
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- ワンダフルライフ:車体の屋根にスナゴケ敷き詰め″屋上緑化”――泉原一弥さん
- 屋根一面に苔を敷き詰めた軽ワゴンが、街の中を軽やかに走る。目指すは、環境緑化を楽しく広めていくこと。この車を考案した持ち主の泉原一弥さんに話を聞いた。
連載記事
- 被災地から
- ―― 「チェルノブイリ博物館」と「コミュタン福島」
- 浜矩子の新ストリート・エコノミクス
- ―― 貧困が若者を安倍支持に追いやる
- コミック マムアンちゃん
- ――ウィスット・ポンニミット
- ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理
- 娘が反抗期でストレスがたまります(会社員/女性/40代)ー鶏の唐揚げ・紅芯大根添え
- 宇宙・地球・人間 ―― 池内了の市民科学メガネ
- ―― 宇宙人が地球にやってこないわけ
- 読者のページ My Opinion
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クロアチア『ユーリクニ・スイェルジェイク』誌
販売者ルジェーリャ
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