販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
『ビッグイシュー・オーストラリア』販売者 マイケル
誰もが君を大切な存在だと知ることになる
そして自尊心を取り戻し、ギャンブルを止めるんだ
『ビッグイシュー・オーストラリア』の販売者マイケルが、若かりし頃の自身に宛てて手紙をしたためた。
まだ若いマイケルへ
高校時代は楽しいことも、つらいこともあるよ。よく図書館で一人、時間を過ごすことになるだろう。孤独を抱えて、まるで自分がこの世にいる資格がないように思えるかもしれない。でも成績はいいんだよ、特に数学は。
それでも君はどこかに帰属しているという意識をなかなか持つことができないだろう。しかし、スポーツは得意じゃないか。チームでやるのも個人でやるのも。サッカーでオーストラリア代表になるのが夢だよね。
いい思い出はたくさんあるけれど、そのうちの1つは休暇でニューサウスウェールズにあるビーチに家族で出かけた時のことだ。ボディサーフィンは心底楽しかったし、波をとらえるブギーボードも最高だ。スリル満点だよ。だけど不運なことに、君は後にギャンブルの虜になってしまう。そしてギャン...
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE
475 号(2024/03/15発売)
特集生きのびるデザイン
スペシャルインタビュー:ケイリー・スピーニー
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