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過去。年末に考える「進化」論
「生物を理解するには過去を知らなくてはならない」と分子古生物学を研究する更科功さんは言う。約30年前に始まった古代DNAの研究は、ヒトと約3万年前に絶滅したといわれるネアンデルタール人との間に交配があったことを明らかにした。また、アリストテレスまでさかのぼる解剖学を、新たに「遺体科学」として提唱する遠藤秀紀さんは、「身体の基本設計図」から過去の進化を説く。ヒトの耳が昔の動物では顎のパーツであったこと、人体は前代未聞の急造品であり、二足歩行への設計変更が現代生活での苦悩を生み出しているなどの指摘に驚く。震災から1年9ヵ月、1年の終わりに、新しい「分子古生物学」、解剖学以来の歴史ある「遺体科学」の二つが明らかにする「進化」を通して、人間の過去を知り自らを振り返りたいと思う。
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■コミック エモ!言われん 大きくてとても小さい
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■今月の人
柳原裕伸さん
一時は失っていた生きる気力を取り戻せた気がする
FROM EDITORIAL 編集後記
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人にすり寄ってゴミを拾ってもらう「ゴミ箱ロボット」。子どもたちに昔話を語って聞かせる途中で大切な言葉を忘れてしまう「トーキング・ボーンズ」。人と手をつないでヨタヨタと一緒に歩く「マコのて」……。
ほと...
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さまざまな国から生きのびるため日本に逃れ、私たちの隣で暮らす外国の人たちは今、どのように生活しているのだろうか。
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“日本の野生動物は減っている”とあなたは考えていませんか?しかし、瀬戸内海を泳ぎ渡ったり、神戸の市街地にも現れるイノシシ。森の若木を食べ尽くすシカ。東京都内にもあたりまえに生息するハクビシンやアライグ...
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日本の近海には世界の海洋生物の15%が生息し、水族館の数も100 を超え世界一。多くの水族館が大型化する中、その対極には小さいけれどアットホームで愛される水族館があります。
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