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No.179

2011-11-15SOLD OUT

THE BIG ISSUE JAPAN179号

2011-11-15 発売

¥ 300

立ち読み

ドキュメンタリー。社会を再生する映画

ビデオカメラが小型化し、誰もがドキュメンタリーを撮影できる時代になった。なかでも自主制作のものは、広告や放送枠にとらわれないため、マスメディアが扱わないテーマに挑戦を続けている。「世界をもっと、深く知りたい」「普通では直面できない問題に触れてみたい」。そんな人々の期待に最も応えているメディアともいえる。そんなドキュメンタリー映画は、介護、アート、障害、戦争、災害、気候変動など、さまざまな現場を舞台に、困難な時代を生きぬく人々を映し出してきた。今、新しい発想をもって3・11後の社会を再生しようとする私たちにとって、それは「希望のレンズ」ではないだろうか。今号では、3人の映画監督、海南友子さん、大宮浩一さん、纐纈あやさんに、それぞれの作品に込められた思い、ドキュメンタリー映画の可能性について聞いた。また、近年の作品を中心に、編集部が選んだ「おすすめドキュメンタリー映画11本」も紹介。

ツバル、ベネチア、シシマレフ、中国、そして福島。
あらんかぎりの愛をこめて、当事者性を引き受ける
― 海南友子さん

人は常に自分の居場所を探していてもいい
― 大宮浩一さん

一度の出会いで、強い信頼感おぼえた祝島
― 纐纈あやさん

編集部おすすめドキュメンタリー映画11本
映画の秋。いま、世界の豊穣に触れる

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー小池徹平: 一人ではなくみんなで一緒にがんばれるのが仕事のよさ。そこに生きる価値や、力を尽くす素晴らしさが詰まっている
リレーインタビュー・私の分岐点ミュージシャン寺田恵子さん: 今、ミラクルを起こしたい。5年かけて説得。結成から20年後にバンド再結成

国際記事

アフリカの兄弟が助けに来たのか!?: 南アフリカNGOがソマリア飢饉を支援
ニューヨーク金融地区占拠デモ: 仲間がいるからここに来た。99%、世界が一体になることはいいことだ
WORLD STREET NEWS 世界短信: ＊カメルーン、少女の成長を隠す“胸アイロン”
＊インド、女の子を増やす政策に異論噴出
＊フランス、電気自動車レンタル“オトリブ”誕生
ノーンギシュの日々滝田明日香: ハイエナ、ワシに殺された ― チーターの赤ちゃんその2

BACKBEAT（映画・音楽）

CDレビュー浅井博章
洋楽ファンも注目の「和製UKサウンド」。
憧れのフジロック妄想で曲づくり Heavenstamp

テレビうらおもて伊藤悟
テレビが新しい「神話」をつくり始めた！

ひぐらし本暮らし岡崎武志
『生きる技術』ちくま哲学の森

路上文学賞星野智幸
まるで冒険談。生きる歓び描ききった「ホームレスギャンブラー」

連載記事

ともに生きよう！東日本被災地から⑮: 手すり、スロープない！仮設住宅で障害者はいま？
原発ウォッチ！伴英幸: 原発いらない福島の女たち
自閉症の僕が「生きていく風景」東田直樹: 自分を守るために逃げていた僕。昔のどんな自分も肯定したい
ストリート・エコノミックス浜矩子: カフカの世界に生きる我ら
世界の当事者になる雨宮処凛: 放射能が壊す人間関係
コミックマムアンちゃん: ウィスット・ポンニミット
■ホームレス人生相談夫婦一緒の時間が長くて、息苦しく感じます: 夫婦で小さな和食のお店を開いています。家でも仕事でも一緒なので、二人でいる時間がとても長く、息苦しく感じることがあります。どのようにすれば、息苦しくならずに楽しく過ごせるでしょうか。（自営業/40歳/女性）