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No.171

いま、フクシマ

福島県の震災による死者・行方不明者は宮城県に比べ7分の1である。しかし、避難者は約10万人と宮城の4倍になっている。なぜなら、原発から30キロ圏内の避難者が8万8千人に上るからだ。しかも5分の4が県外、その他不明の人々となっている。今、福島では転々と移住する住民と、一緒に町村役場も漂流する事態が起きている。原発事故の収束の状況いかんでは、原発の30キロ圏内から避難した人々は2度と地域に戻れない「ディアスポラ(diaspora)的状態」(※)になる可能性もある。「突如、永遠にふるさとを奪われるかも知れない大量の住民」「地域を持たない自治体」が私たちの目前に現れつつある。こうしたなか、地域や市町村の枠を越えてNPOやNGOが、生活支援、県内外の復興ネットワークの構築などで活躍している。そこで、漂流する住民の方々と町村役場に、現状、その問題、これからについて聞いてみた。また、現場で活動する5つのNPOやNGOを追った。日本社会はじまって以来の、国際的にも注目される「フクシマ」で起こっていることを見つめながら、福島の未来と日本の社会を考えたい。

※ディアスポラ(diaspora):ギリシャ語で離散、移住を意味する。大文字のDiasporaはパレスチナを追われたユダヤ人を表わす固有名詞であるが、小文字のそれは離散定住集団を意味する。

何に向かってがんばる? もうノイローゼになりそう
― 帰れない? 不安募らせる人々

「自治体解散の可能性」の不安も。まったく見えない先行き
― 漂流する町村役場

NPO・NGO奮闘中。大震災、原発事故に向き合い、福島の未来つくる
― 「ハートネットふくしま」 吉田 公男さん
― 「うつくしまNPOネットワーク」 鈴木 和隆さん
― 「こおりやま若者サポートステーション」&「ぴーなっつ」 鈴木 綾さん
― NGO 日本国際ボランティアセンター(JVC) 楢崎 知行さん
― NGO 「シャプラニール」 小松 豊明さん

この夏、フクシマへボランティア!!

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『いのちの子ども』シュロミー・エルダール監督

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■ホームレス人生相談 父に優しく接することができません
学生時代くらいまでは、父とは何でも話せる関係だったのに、今は優しく接することができません。離れていると「次に会った時はちゃんと接したいな」と思うのですが。30代にもなって思春期みたいで、自分が嫌です。どうしたら優しく接することができるでしょうか。(30代/女性/会社員)

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