販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
『リアル・チェンジ』販売者 ザッカリー・タットワイラー
生きのびるため薬物を売買し、刑務所にいたことも。
「私でも立ち直れたのだから、あなたにもできる」
私はザッカリー・タットワイラー。12年間『リアル・チェンジ』の販売者を務めています。
私が社会的な活動に携わるようになったのは31年前。当時、私はホームレス状態にある10代の若者でした。そんな中、90年代を通じて「ホームレスの子どもたちによる路上の希望」という組織の設立に携わりました。この組織は、シアトルのキング郡でホームレス状態にあったり危機的状況にあったりする若者たちが、肯定的な自尊心を身につけて自立を目指すものです。今では私も46歳になりましたが、日々、前進を続けています。
多くの若者と同様、私も路上で暮らしていた時期があり、生きのびるために薬物を売買したことで刑務所にいたこともありました。日々の暮らしを営むために助けを求めることができる人はおらず、いたとしても助けを求め続ける日々に疲れ果てていました。でもストリートペーパーやそこで知り合った多くの人々との出会いを通してそこから抜...
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE
486 号(2024/09/01発売)
特集進まない震災復旧。冬、春、夏をこえた奥能登から
スペシャルインタビュー:キルスティン・ダンスト
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