販売者に会いにゆく（旧・今月の人）

『リツェウリツェ』販売者　ルジツァ・マタシッチ

貧困家庭で育ち、15歳から過酷な肉体労働
脊椎に障害抱えても、前を向いて生きていたい

私がセルビア第二の都市ノヴィ・サドで『リツェウリツェ』の雑誌販売を始めてから、もう１年になります。街の人々の輪に再び溶け込み、収入を得られるようになってとても幸せ。健康面ではいろいろな障害も抱えていますが、私は常に前向きでいたいと思っています。
　私はこの街で生まれ育ちました。貧しい家庭で、生活はいつも苦しかった。父はアルコール依存症でよく暴力を振るいましたが、なぜか嫌いにはなれませんでした。その分、私は母と強い絆を感じ、お互いに助け合ってきました。
　初等教育を修了した後、両親は学費が出せなかったので、私も15歳から働かざるをえませんでした。トウモロコシの重たい大袋を運ぶ仕事をしていましたが、そのせいで背中が歪んでしまい、一日の仕事を終える頃にはまっすぐに立てないほどでした。
　その後、しばらく病院で働きましたが長続きせず、ホテルに転職して洗濯や厨房、清掃などの業務を７年ほど続けました。...

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