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No.101

ファーストピープル。先住民族たちのいま

世界には少なくとも5000以上の先住民族、3億5000万人以上の先住民の人々がいる。ボリビアでは先住民族出身の大統領が誕生する一方、アマゾン、アジア、アフリカの一部では生存の危機に直面している民族もある。2007年9月、「先住民族の権利に関する国連宣言」が国連総会で採択された。世界の先住民族の自決権や、同意なく没収された土地・資源の返還や賠償を求める権利などを掲げた歴史的な宣言である。そして、2008年6月、日本ではようやく衆参両院の本会議で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議案」を可決した。このようななか7月1日~4日、アイヌ民族の若者たちが中心になって、世界各地から先住民族を招き、北海道(平取町二風谷&札幌市内)で第1回先住民族サミットを開催した。かつて、アイヌの人たちは、和人(日本人)をシサム(隣人)と呼んだことがあった。再び、私たちがシサムとしてアイヌの人たちと新しいパートナーシップを築いていけることを願う。

マウコピリカ。幸せになろう
― 「先住民族サミット」アイヌモシリ2008とアイヌ民族の歴史

今を乗りこえていくビジョンを先住民族の文化はもっている
― 結城 幸司さん

世界のファーストピープル・メッセージ
― ウェイン・アトキンソンさん(オーストラリア、アボリジニ民族)
― リアナ・プートゥーさん(ニュージーランド、マオリ民族)
― ローラ・ハリスさん(米国、コマンチェ民族)
― ジョアン・カーリングさん(フィリピン、カナカナイ族)
― ロス・カニングハムさん(ニカラグア、ミスキート民族)
― ロサリーナ・トユックさん(グアテマラ、マヤ民族)

手仕事の決意、若者や他の民族の人々にも伝える
― 島崎 直美さん

サケ、土地、ことば。アイヌの文化と権利とは?
― 萱野 志朗さん

先住民は、なぜ環境問題に熱心か? ダム建設は、暮らしの原点を壊すもの
― 小野 有五さん

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー マドンナ
エイズによる孤児が60万人以上ともいわれるマラウイの現状を撮ったドキュメンタリー映画『アイ・アム・ビコーズ・ウィー・アー』。制作したマドンナが語る、アフリカ、エイズ、生と死。
リレーインタビュー・私の分岐点ミュージシャン 杉山 清貴さん
2割の働かないアリにもちゃんと役割がある。

国際記事

キツネ狩り禁止。獲物は鍛えぬかれたアスリート
ランカシャー州のハンティング・パーティ
アグネス・チャンさんが見た中国四川大地震が子どもたちの心に残した爪跡
WORLD STREET NEWS 世界短信
*石油高騰の一因 ナイジェリア不安定な政情
*カレン族強制送還のタイ政府に非難の声
*地雷との闘い続くアフガニスタン
ノーンギシュの日々
BBC報道の問題点

国内記事

世界・アジア・日本
和樹と環のひきこもり社会論
役割フレームへのひきこもり 上山 和樹
中島岳志の眼
「小さな政府」は「小さな権力」にならない

BACKBEAT(映画・音楽)

ART 山崎 光 MUSIC 一瞬にして名場面がよみがえり、愛され続けるジブリ音楽 ― 久石譲、藤岡藤巻と大橋のぞみ、DAISHI DANCE クリエーターの視点 360度の自由な世界に魅せられた ― マトリョーシカ絵付け作家、露菜さん テレビうらおもて NHKは語学学習サイトの充実を! ひぐらし本暮らし 夏の匂い漂う、都会人の哀愁と鮮やかな人生の断片 ― 『夏服を着た女たち』アーウィン・ショー

連載記事

ストリート・エコノミックス
権限「イジョウ」を考える
世界の当事者になる
1995年、何をしていましたか? 雨宮 処凛
マムアンちゃん
ウイスット・ポンニミット
■ホームレス人生相談
43歳の夫が仕事を辞めて、毎日家事に生きています。この年齢にもかかわらず自分は何がやりたいかわからないとヌカし、実演販売士、ファイナンシャルプランナーなど、未経験の職種で仕事を探しているようです。ホレた男なので面倒を見るのはやぶさかではないのですが、本人は専業主婦に徹するのはイヤだとか。ならば管理職までやった調理師の経験を生かして働いてほしいのですが、それは嫌なようです。中年の危機は時間が解決してくれるのでしょうか? ちなみに子どもは2人います。(31歳/女性/自営業)

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