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生きのびる パートⅠ
今、「生きのびる」ために、何が必要なのか?また、そのため、社会には何が必要で、何が欠けているのか?自殺者が3万人を超えたのは1998年。それ以来、10年連続して3万人を超え続けている。そして今の状況は、拓銀や山一証券が倒産や自主廃業に追いやられ自殺者数が急増した98年3月の状況に酷似している。このような事態を重く見たNPO法人「自殺対策支援センターライフリンク」は昨年12月、「生きる支援の総合検索サイト」を開設し、さまざまな問題を抱える人たちが必要に合った「生きるための支援策」をすぐに探し出せるようにした。 今、経済の不況より生きる意味の不況のほうが深刻なのではないか?そう考える上田紀行さん(文化人類学者)と、「ライフリンク」代表の清水康之さんに対談をお願いした。対談は、「ドライビングフォースと安全ネット」、「生きる意味と価値」、「生き難さ、閉塞感の根源」にふれながら、「不況下の日本社会の変革」を問うものとなった。 対談は、今号(Ⅰ部&Ⅱ部)と次号(Ⅲ部)に分けて掲載。また次号では、社会学者の宮本みち子さんに、不利な条件を抱える若い人が生きられる社会のあり方について聞く。 生きることの不思議さ、豊かさを味わい、生きる意味を探したい。
<対談> 上田 紀行さん × 清水 康之さん
― いま、経済より、生きる意味の不況が深刻
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