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「緑の地球ネットワーク」の18年― 文明が砂漠化させた大地、人が緑を取り戻す
植林で砂漠化は防げない?中国、黄土高原の東北端、砂漠化が深刻化する黄褐色の大地が広がっている。ここ山西省大同の農村は、年間400ミリの雨量しかない土地だ。「認定NPO法人緑の地球ネットワーク」は約5500ヘクタールの土地(大阪市の約4分の1の面積)に、18年間で1770万本の苗木を植えてきた。 ともすれば砂漠の緑化はロマンとして語られてきたが、事務局長の高見邦雄さんは現地で苦闘するうちに、「木を植えれば砂漠が砂漠でなくなるわけでも、砂漠化が止まるわけでもない」と考えるようになった。日本と中国、双方の植林技術を活用し、短期的には地元の人々に収入をもたらす果樹アンズを植え、長期的には植生を豊かにするために植物園をつくるなど、現地の人々と共に汗を流しながら、彼らの信頼を勝ち得てきた。その結果としての成功である。中国でも高い評価を受ける高見さんへのロングインタビューを、2010年の年頭にお届けする。
第1部 文明の前に森があり、文明のあとに砂漠が残る
第2部 環境破壊と貧困の悪循環を断てるか?
第3部 一番大切なのは「人」。
― 成否を分ける鍵はカウンターパート
(コラム)黄土高原の植林ツアー、50人で3500本の木を植えた
TOP INTERVIEW
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BACKBEAT(映画・音楽)
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- 実の両親と二世帯同居を始めて7年目。共働きで子どもが2人います。65歳になる母と私は、血がつながっているがゆえに、遠慮がなく衝突してばかり。この間は出勤前の忙しい時間にテレビやスーパーで売っていた野菜の話など、どうでもいい話を始めるのでケンカ。母は定年まで勤め上げ、働く母親の忙しさを知っているはず。今後もこの調子だとホント疲れます。(女性/39歳/会社員)
- YOUR ISSUE ― あなたのオピニオン
FROM THE STREET ― 街角と販売者
■コミック エモ!言われん「柄本の正月イメージ」
■路上から
■今月の人
青木一男さん
踏まれるたびに強くなる、そんな雑草魂でがんばっています
FROM EDITORIAL 編集後記 - 2010年 お正月 成熟カルタ
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一期一会、新種発見
地球上には推定870万種もの生物が存在しているそうですが、学名が付いているのはそのうちの2割程度だとも言われています。残りの学名のない生物は、長い進化の歴史を生きてきた(いた)が、まだ人間に見つけられ...
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447 号(1/15 発売)
南極と人類の未来
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2021年、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が発表した報告書は、世界に大きな衝撃を与えた。
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