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笑うゴリラに学ぶ
動物と人間の間に社会的な連続性があると考えた日本の霊長類学は、そのアイディアで世界を牽引してきた。人間の進化や家族の起源を研究する山極寿一さんはニホンザルの研究の後、ゴリラに注目。その群れにホームステイし、ゴリラの社会のルールを学んだ。
たとえば、ニホンザルは家族をつくらない完全な序列社会で、食べ物も分け合わない。ゴリラは単雄複雌の家族をつくり優劣の意識がなく、食べ物は分け合い、群れの仲間と一緒に食べる。笑い、遊び、喧嘩になりそうな時は対面して顔を突き合わせる「覗き込み行動」で問題を解決する。そして、人間は家族と共同体を両立させ生きのびてきたが、今課題を抱える。
サル、ゴリラ、人間の三者を俯瞰する山極さんに、「ゴリラ社会の研究からみえる人間社会」についてロングインタビュー。また、謎に包まれていたニシゴリラの研究をする安藤智恵子さんと岩田有史さんに、現地での研究の日々を聞いた。
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