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No.321

食SOS!フードバンクのいま

「貧困はまず食事に現れる」という。一方で、手つかずで捨てられる食品(食品ロス)が年間600万トンを超える日本。米国発の「フードバンク」は、賞味期限の迫る食品を企業から引き取り、福祉施設や生活困窮者支援の団体などに提供する市民活動だ。
2002年、日本初の「フードバンク」が東京で誕生、今、全国で80ヵ所以上に広がる。
03年発足の「フードバンク関西」はホームレス支援団体を手始めに、年間約200トンの食品をさまざまな団体に提供。「フードバンクかわさき」は、生活に困窮する個別世帯にも食料や日用品を配送。「フードバンク多摩」は、活動PRのため9月に1日「無料スーパー」を開いた。さらに、廃棄食材を使う英国の「リアル・ジャンクフード・カフェ」は、都市リーズだけで1週間に3万5千食を提供。
フードバンクの挑戦を通して、広がり深まる〝食の貧困の現場〟を知り、市民がどのようにかかわればよいのか、その解決への糸口を探りたい。

フードバンク関西
「3分の1」廃棄される食資源
「食品ロス」は年間600万トン
フードバンク全体で6万トンは救済したい

フードバンクかわさき
餓死や自殺をワンストップで止めたい。
入りやすく出やすいセーフティネットにも

フードバンク多摩
日本初の「無料スーパー」の開催
目指すは週に1度の常設店

英国初「リアル・ジャンクフード・カフェ」
廃棄食材を使い「気持ちに応じて支払う」

活動する全国のフードバンク
[ビッグイシュー・オンライン記事]
「もったいない」を「ありがとう」に。全国の「フードバンク」一覧

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー アン・ハサウェイ
挑戦的な作品を探し求めていた。自分のユーモアのセンスにぴったり 悲しい気持ちにならずに何かを考えさせてくれるものが好き
リレーインタビュー・私の分岐点山中 哲男さん
人や社会の課題解決を目指すことに喜び 心からつながりたい人と活動したい

国際記事

ロンドン、グレンフェル・タワー大火災 進まない被災者たちへの住宅供給
6月14日に発生し、約80人の死者・行方不明者を出した、ロンドンの公営住宅グレンフェル・タワーの大火災。同じ地区に数多くの空き物件があるにもかかわらず、生き残った被災者たちの移転先が見つからない状況について、英ビッグイシューが考察します。
WORLD STREET NEWS 世界短信

国内記事

ワンダフルライフ:馬の生きる道を守る「馬森牧場」 ―― 菅野 奈保美さん
知識も経験もゼロから山林を切り拓き、3度の骨折にもめげず馬をトレーニングし、一人で牧場をつくり上げた菅野さん。山と海に囲まれた、房総半島南端の牧場を訪ねました。
緊急レポート 新宿でデモ、市民1500人参加
監督インタビュー『夜間もやってる保育園』

連載記事

被災地から
―― ドキュメンタリー映画『被ばく牛と生きる』
浜矩子の新ストリート・エコノミクス
―― パンドラの箱、最後に残るものは何?
コミック マムアンちゃん
―― ウィスット・ポンニミット
ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理
自分から謝ることが苦手です ☆五麺のエビあんかけ☆
「仮想通貨」、「国」から「個人」へパワーシフト ―イケダハヤト NPOがVALUで資金調達するのは可能か? 「D×P」と「育て上げネット」の場合
最近、何かと話題になる「仮想通貨」や、ビットコインを使った新しいウェブサービス「VALU」。こうした新しい動きの本質は「金融の民主化にある」と語る、プロブロガーでビッグイシュー・オンライン編集長のイケダハヤトさんからエッセイが届きました。今井紀明さん(認定NPO法人D×P理事長)、工藤啓さん(認定NPO法人育て上げネット理事長)にも、これまでにない資金調達の手段について、それぞれの模索について聞きました。
宇宙・地球・人間 池内了の市民科学メガネ
―― パズル:月から地球を見てみたら?

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