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“うつ”を抜く
今、うつ病の人は20人に1人。6〜7人に1人が一生に一度、うつ病にかかるとも言われる。96年に43万人だった「うつ病などの気分障害」の患者数は08年には104万人と、12年間で2・4倍になった(厚労省調査)。世界でも、2015年に3億2200万人(全人口の約4%)、05年から10年間で約18%増えている(世界保健機構)。
漫画家の田中圭一さん(京都精華大学マンガ学部専任准教授)はコミック『うつヌケ』で、自分を含め「“うつ”トンネルからぬけたミュージシャンや会社員など、17人それぞれの葛藤と回復の体験」をユーモアを交えて描く。
自身もうつ病を体験した精神科医の蟻塚亮二さん(メンタルクリニックなごみ院長)は、「うつ病の回復の基本は休息と対処技術」と語り、“低空飛行、物事の相対化、ともかく主義、トンズラ”などをすすめる。
お二人の“うつ”を抜く生き方を通して、休息の極意をつかみたい。
“うつ”は、性質がはっきりした妖怪。
抜け方は人それぞれ、出口は必ずある
田中 圭一さん
従来型と新型、うつ病は“生きたい病”
そこで自分を修正できれば、いいチャンス
蟻塚 亮二さん
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