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日本人の起源、土偶の宇宙
年の初め、私たち人類の来し方行く末を考えたいと思った。
「世界中に居住するすべての人類はもともとアフリカ人」、「日本列島に住む集団は今も、周辺地域に比べ大きな多様性を保持し続けている」と語る篠田謙一さん(分子人類学者)に、「日本人の起源」を聞いた。10年前、篠田さんの案内でミトコンドリアDNAから人類のルーツを辿った。その後のDNA分析技術の革新は、約6万年前、数千人の現生人類がアフリカを出て、約4万年前の後期旧石器時代に日本列島へ到達した壮大な旅をさらに明らかにしている。
また、約1万5千年前に始まり1万年以上続いた縄文時代につくられた土偶に興味を持ち、各地を訪ね歩く譽田亜紀子さん(著述家)に、「土偶の多様なおもしろさ」について聞いた。
アフリカから東アジア、日本列島にたどり着き、縄文時代を生き抜いた人々と、現代に生きる私たちはどのような時空をこえて、つながっているのだろうか? 土偶も介しながら想像してみたい。
私たちはみんなアフリカ人。
絶滅した旧人類の血も受け継ぐ
篠田 謙一さん
心の自由度高い、多彩な「土偶」を生んだ
縄文時代
譽田 亜紀子さん
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