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No.352

とことん語ろう ベーシック・インカム!

誰にでも無条件に、最低限の所得(たとえば月8万円)を給付するベーシック・インカム(以下、BI)の考え方がいま注目されている。格差や貧困が拡大するなかで富の再分配が機能せず、このままでは資本主義自体が行き詰まる。加えて、AI(人工知能)の進化が、事務職をはじめ多くの人の仕事を奪うと予測されるからだ。
「BI」には、右も左も興味を示す。が、果して誰もが安心して暮らせる仕組みになり得るのか?  導入の考え方や方法によってはリスクも考えられる。そこで、賛否など、広く市民的な議論を試みたいと考えた。
BIを日本で最初に紹介した小沢修司さん(京都府立大学名誉教授)に取材。そして、小沢さん、波頭亮さん(経営コンサルタント)、竹信三恵子さん(ジャーナリスト)、藤田孝典さん(NPO法人ほっとプラス代表理事)を迎え、とことんベーシック・インカムについて語ってもらった。

本特集は、2018年12月2日に開かれた本誌15周年記念イベント「とことん語ろう!ベーシックインカム」での発言やインタビューを中心にまとめたものです。
なおこのイベントの企画、記事制作については、(有)ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所の後援をいただきました。

家族や恥の意識から解放、人生の踏み台に
小沢 修司さん

トークイベント
“仕事”から“人生の活動”へ
「BI」実現の可否!?を根底から考える

〈登壇者の発題〉
右も左も超えるBI、人類の新しいステージ?
誰のためのBIか、必要な下からの社会運動

〈登壇者、会場の議論〉
社会保障は家族や企業任せの日本
社会サービスとBIを暮らしの両輪に

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー ジョン・ボン・ジョヴィ
1984年にデビューして35年が経つも、今なお色褪せないロックバンド「ボン・ジョヴィ」。「ロックは社会規範や政治に物申す音楽」としばしば言われますが、リーダーのジョン・ボン・ジョヴィはまさにそのアイコンといえるかもしれません。歳を重ねた自分を受け入れ、人生をフルに生きる秘訣について語ってくれました
リレーインタビュー・私の分岐点佐藤 江梨子さん
スカウトで芸能界入りし、その後、グラビアモデルのみならず、映画やテレビ、舞台など、女優として活躍を続けてきた佐藤江梨子さん。人生の分岐点は中学1年生の時、阪神・淡路大震災が起こって、神戸から大阪へ引っ越したこと。その時の経験から「もし阪神・淡路大震災が起こっていなければ、私は芸能界という道に進んでいなかった」と語ります。

国際記事

インドネシア、ボルネオ島の「ジャングル・スクール」 孤児のオランウータンに“野生で生きる術”を。
20年の間に80%の熱帯雨林が失われ、絶滅の危機にさらされるオランウータン。400頭以上の孤児を保護する「ジャングル・スクール」では、いたずら好きなオランウータンたちに翻弄されながら、彼らが森に帰る姿を見届けています。
米国・テネシー州 難民・移民が手作りするウェイテッド・ブランケット
WORLD STREET NEWS 世界短信

国内記事

ワンダフルライフ:故郷の変わり果てた姿に、会社を辞めて帰郷 楽しみつくる“まちあそび”―― 慈 憲一さん
神戸市灘区の魅力を再発見するユニークなイベントを次々に仕掛ける慈憲一さん。「東神戸マラソン」や「摩耶遺産ガイドウォーク」など、“まちあそび”の原点にあるものとは?
第10回「大阪ホームレスクリスマスパーティ」
即興人生相談、6つのワークショップ、枝元さんの料理

連載記事

原発ウォッチ!
―― ベトナム、トルコに続き、英国への原発輸出も破綻へ
浜矩子の新ストリート・エコノミクス
―― 「まいきん」憎し! あるエコノミストの呪い
雨宮処凛の活動日誌
―― 安田純平さんの解放と日本社会
ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理
顔が怖いと言われます ☆パン・プディング☆
ビッグイシューアイ:映画『こんばんはⅡ』学んで生きのび、未来を広げる夜間中学
貧困や不登校、外国からの来日など、さまざまな事情から学校に行けなかった人たちに学びの場を提供する夜間中学(本誌320号で特集)。公立夜間中学や、民間ボランティアによる自主夜間中学を訪ね、学ぶ意味を問う映画『こんばんはⅡ』が完成しました。

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