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No.370

高校生、“食”に挑戦する

日本にある、ただ一つの私立の全寮制農業高校――それが愛農学園農業高等学校(三重県伊賀市)だ。1964年4月に開校し、生徒数も1学年約20人と日本で一番少ない。約10 haのフィールドに、有機農業による耕種(作物・野菜・果樹)、抗生物質などに頼らない畜産(牛・豚・鶏)の6部門をもつ。生徒たちは作物を育て、鶏の解体や牛や豚の出産を通して、食べ物は「生命」であることを実感しながら実践する。
日本で初の高校生レストラン「まごの店」(三重県多気町)は、2002年10月にオープンした。以来、三重県立相可高等学校食物調理科の「調理クラブ」が土、日、祝日に運営している。生徒たちが仕込み、調理、接客、経理まで行うという取り組みは注目を集め、今もレストランは開店と同時に満席になる。
日本の農業従事者の平均年齢は66・8歳(16年)。実りの季節に、豊かな食を生み、調理する高校生たちがつくる“食”と“希望”の現場を取材した。

一人ひとりの高校生を主役にする農業現場。
命を育てる、田畑・果樹園・牛舎・鶏舎・豚舎
愛農学園農業高等学校
高校生レストラン「まごの店」のいま。
6時限目が終わると“仕込み”にダッシュ
三重県立相可高等学校食物調理科・調理クラブ

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー スペシャル企画:ゴッホの見た世界


リレーインタビュー・私の分岐点レスリー・キーさん
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