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貧困緊急事態 ――コロナ禍の1年半に
1年半余のコロナ禍の中、貧困問題も極まってきている。
稲葉剛さん(つくろい東京ファンド代表理事)は、自宅を失くした人などへの緊急支援をしながら、多くの支援団体とともに、国や自治体へ住居確保給付金や生活保護などの要件の緩和を求め、成果をあげてきた。しかし、27年間の活動の中で「これほどまでに多く、多様な人々が困窮している状況を、バブル崩壊、リーマンショックを含め、過去に見たことがない」と話す。
また、作家の雨宮処凛さんは「以前からギリギリの暮らしをしていた人々への『トドメの一撃』がコロナ禍だったのだ」と言う。自ら「コロナ災害を乗り越える いのちとくらしを守る なんでも電話相談会」の相談員となって聞いてきた声を伝えてもらった。
そして、外国人は? ベトナム人の技能実習生や留学生を支援してきた駆け込み寺「大恩寺」、その住職のティック・タム・チーさんに聞いた。
コロナ禍を生きる現場から、この1年半を振り返る。
TOP INTERVIEW
- スペシャルインタビュー ダニエル・クレイグ
- 前作から5年の時、さらにコロナで2度の公開延期を経て、この10月1日に007シリーズ最新作『007 /ノー・タイム・トゥ・ダイ』が公開されます。6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグは今作が最後の出演。ファンからの配役反対の声を乗りこえ、ボンドの保守性も変わりつつある今、引退の心境を明かします。
- リレーインタビュー・私の分岐点お笑いコンビ「ダブルネーム」ジョーさん
- もう潮どき、芸人をやめようとした時 神さまが「がんばれよ」と驚きの優勝
国際記事
- ドイツ、最大手の料理宅配サービス、配達員を無期限雇用へ
- コロナ禍で急成長した業界の一つが、ネットやスマホアプリを通じた料理宅配サービスです。しかし、配達数に応じて収入を得る配達員は「ギグワーカー」と呼ばれ、労働法の適用外といったさまざまな問題が指摘されてきました。同サービスが各国で広がる中、ドイツの最大手「リーフェランド」は基本時給を定め、抗議活動にも応じています。
- WORLD STREET NEWS 世界短信
国内記事
- 秋の夜を楽しむ10 冊
- 長引くコロナ禍によるステイホーム、人はみな無口になり、自分と向き合う時間が増えました。そんな秋の夜長にぴったりの10冊を書評家の岡崎武志さんがセレクト。キーワードは「草むらに座るような時間を大切にしたい。生きた時間が流れている物語」。村上春樹、八木重吉、宮脇俊三、ショーン・バイセル……。名高い作家の作品から知られざる1冊まで、しっとりと心に語り掛ける物語を手にとってみませんか。
- 監督インタビュー『屋根の上に吹く風は』 浅田さかえ 監督
- 授業もテストもない「新田サドベリースクール」で、“自由”の難しさに直面しながら成長していく子どもたちと、その学びを支える大人たちを追ったドキュメンタリー映画『屋根の上に吹く風は』。1 年半にわたってカメラを回した浅田さかえ監督に話を聞きました。
連載記事
- 原発ウォッチ!
- 温室効果ガス”46%減”との公約
- 浜矩子の新ストリート・エコノミクス
- エルサルバドルのビットコイン、法定通貨化で何が起こるか
- ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理
- つき合っても長続きしません ☆セロリ餃子☆
- 読者のページ My Opinion
販売者に会いにゆく
スイス『サプライズ』販売者 ジナブ・アーメッド
FROM EDITORIAL 編集後記
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『007 』に関連したバックナンバー
『コロナ禍 』に関連したバックナンバー
448 号(2/1 発売)
フェミニズムの来た道
2022年の日本のジェンダーギャップ指数は146ヵ国中116位、主要先進国では最下位である。今、世界の各地でフェミニズム・リブート(再起動)が起き、日本でも20~30代の若い女性たちが中心になって行動...
406 号(5/1 発売)
コロナ禍で考えた“民主主義”
2020年3月11日、WHOの宣言以来1年余り、新型コロナのパンデミックは続く。市民はマスク・手洗い・三密回避を身につけ、ステイホーム・外出自粛などの呼びかけに進んで協力してきた。しかし、4月に入って...
『雨宮処凛 』に関連したバックナンバー
452 号(4/1 発売)
非戦のリアル
昨年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻から始まった戦争。この時代にまさかこんな戦争が起きるのか!と衝撃を受けた人は多かったでしょう。
しかし戦争は1年を経た現在も継続し、ウクライナの市民はもとより...
450 号(3/1 発売)
ふくしまの12年 わたしができることをする
福島第一原発の敷地内で、タンクに溜まり続ける、トリチウムなどを含んだ汚染水。
政府は今年春から夏頃に、この大量の汚染水を海洋放出する準備を着々と進めています。しかし、汚染水は今後も増え続け、薄めて海に...
448 号(2/1 発売)
フェミニズムの来た道
2022年の日本のジェンダーギャップ指数は146ヵ国中116位、主要先進国では最下位である。今、世界の各地でフェミニズム・リブート(再起動)が起き、日本でも20~30代の若い女性たちが中心になって行動...
『本 』に関連したバックナンバー
478 号(5/1 発売)
「はやぶさ2」。リュウグウの石は語る
2014年12月3日に旅立った「はやぶさ2」は、直径約900m の小惑星リュウグウへの約6年の旅を終えて、20年12月6日に帰還しました。
橘省吾(たちばなしょうご)さん(東京大学大学院理学系研究科宇...
475 号(3/15 発売)
生きのびるデザイン
資源を採掘し、モノを作り、捨てる「リニア(直線)型の経済」は、気候危機、資源の枯渇など地球環境に大きな負荷を与えてきました。それに代わって進められているのが、あらゆる段階で資源の循環的な利用を図る「サ...
474 号(3/1 発売)
ふくしまの13年
東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故が起きて13年が過ぎます。今も福島の原発周辺の7町村には帰還困難区域があり、廃炉作業は最大の難関の燃料デブリの取り出しが始まらず、計画より遅れています。
さらに...
『読書 』に関連したバックナンバー
『ドキュメンタリー 』に関連したバックナンバー
458 号(7/1 発売)
海をこえて小笠原へ。鳥とカタツムリ
小笠原諸島は、一度も大陸とつながったことのない「海洋島」だ。東京から南南東へ約1000km、「大陸島」の沖縄とは違って、約4800万年前頃に太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に沈み込み、火山活動...
453 号(4/15 発売)
わたしの隣人、人権はどこに
さまざまな国から生きのびるため日本に逃れ、私たちの隣で暮らす外国の人たちは今、どのように生活しているのだろうか。
政治的に不安定な母国へ帰国できないなどの事情を抱えているが、日本政府から滞在許可がおり...
『映画 』に関連したバックナンバー
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