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“あなた”と生態系をつなぐ“うんち”
ヒトも含め、多くの生き物には、一本の消化管が走っていて、その両端に穴があります。一つは外から栄養分を取り入れ、消化・吸収するための「口」であり、もう一つの穴は肛門で、そこから要らなくなったものを“うんち”として排泄しています。
そんな“うんち”は、地球の生態系とも深くかかわっています。象徴的な例として、食べ物の少ない冬、チベット高原に棲むクチグロナキウサギは放牧されたヤクのうんちを、極地に棲むトナカイは渡り鳥のうんちを食します。
動物を捕獲せず“うんち”を用いた遺伝子分析などを取り入れて動物地理学を研究してきた増田隆一さん(北海道大学大学院教授)と、太古の生物が残した“うんち化石”から生物の食性や生態系を研究する古生物学者の泉賢太郎さん(千葉大学准教授)のお二人に、“うんち”をめぐる話を伺いました。
私たちはといえば、今、自らの“うんち”を下水処理し見えないものにしてしまいました。だからこそ、生物と“うんち”の不思議を知りたい。
TOP INTERVIEW
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