最新号・
バックナンバー
¥ 200
見つめ、見つめられる顔― 自分の顔とどうつきあっていますか?
巷では、美しく装うこと、美しく装うこと、美しく変身することについての情報が溢れている。均整のとれたモデルの写真、ファッション、メイク、エステや美容整形、ダイエットなどの情報。今のあなたは美しくない。こうすれば美しくなれるとばかりに、テレビCMや雑誌広告が氾濫する。美しくなければと脅迫する社会的な強制ともいえる。そして、ちょっとしたことから、自分の容貌に過剰に思い悩む人も増えている。
人間の価値は外見ではない。あたりまえのことだ。しかし、人は人とコミュニケーションをとるとき、相手の姿を一瞥し、そしてまず、相手の顔を見つめる。顔の表情で、感情や意見を読み取ろうとするのだ。もし、その人の顔にアザやキズがあったら、そこに注目してしまうだろう。
だから、顔にアザやキズのある人は、人とのコミュニケーションにおいて、最初からハンディをを負うことになるのだ。しかし、顔や皮膚などにハンディをもつ人に対する社会的なサポートはない。なぜか、社会は「顔じゃない心だよ」と、顔の問題を語らずタブー視し、隠そうとさえしてきた。このことが、顔にアザや傷がある人たちを一層苦しめることになっている。いまようやく、彼らの自助グループが生まれ始めている。
自分の背中は自分で見られない。鏡に映る自分の顔も正確な像ではない。自分の顔や身体についてのイメージは、実は脳の中にあるイメージにすぎない。イメージにすぎないのに、いや、だからこそ、私たちはそのイメージにしばられる。
社会や人間関係の中で見つめ、見つめられている顔。自分の顔とは何なのか。私たちは自分の顔や身体と、どのようにつき合っていけばいいのだろうか。
顔の問題はなぜ、語られず隠されてきたのか?
―「顔の変形と心」を研究する松本学さんの挑戦
自分の顔はどこにある
― 醜形恐怖の、顔をめぐる物語
タトゥ&ピアス
― ファッション、それともアイデンティティ
TOP INTERVIEW
- スペシャルインタビュー メグ・ライアン
- 私はタフだけど、同時にとても繊細
国際記事
- 独裁者に安息の地はあるのか
- 逃亡か、処刑か、あるいは快適な生活か
- 戦場の子供たち
- ウガンダ北部グルからのレポート
- 『ロード・オブ・ザ・リング』の名脇役たち ― ゴラム、ピピン、ガンダルフ
- イアン・マッケラン ― いつものように、出演は勘で決めたんだ アンディ・サーキス ― これまで演じたどの役より自分自身があらわれている ビリー・ボイド ― 撮影現場では妖精語で会話?
国内記事
- アート・オブ・ライフ
- 「パンクしない自転車」誕生!
- 世界・アジア・日本
- 年金制度 ― スウェーデン、ニュージーランド、日本
BACKBEAT(映画・音楽)
MUSIC
白鳥マイカ ― 出たいのに出られなかった言葉が、私のなかにはたくさんあった
FILM
『この世の外へ クラブ進駐軍』― 武器より楽器なんだよ
BOOKS
Dramatic Romance ― 芳香なロマンスを味わう
STREET CULTURE
大阪路上ライブ ― ウクレレバンドディオ、ゆず風、ヤングジャズメン
連載記事
- YOUR ISSUE―読者のオピニオン
FROM THE STREET
■今月の人
牧田将宏さん(御徒町駅北口りそな銀行前)
自分だけ良ければいいのじゃなく、仲間と一緒にあがっていきたい
FROM EDITORIAL 編集後記
バックナンバー
バックナンバーも購入できます。販売者におたずねください
Webマガジン
バックナンバー記事が読める!
イベントレポートも充実!