販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
米国・シアトル『リアル・チェンジ』販売者 ローズ・ガスコン
フィリピン出身、新聞販売で得られた友人
もう、ひとりでないことが一番うれしい
ローズ・ガスコンが仕入れのために『リアル・チェンジ』の事務所を訪れるのは、決まって週に一度、水曜日の朝だ。そして、販売場所へ向かう前に、どれほどスタッフたちのことを愛しているかを説く。仕事に対するひたむきさはみんなの知るところで、昨年リアル・チェンジの〝最優秀販売者〟に選ばれた(※)。「リアル・チェンジには本当に助けられてきました」とガスコンは言う。
フィリピン出身で、2011年に米国に移住したガスコン。当初は家族と暮らしていたが、後にホームレス状態に陥った。3ヵ月もの間、路上生活を送った当時のことを「とても怖い経験でした」と話す。現在はワシントン州イサクアで、アパートを借りている。
リアル・チェンジで働く前は、知り合いもおらずとても孤立していたと言う。だが、販売を始めると状況が変わり始めた。ガスコンにとって、この新聞を販売することは単に収入を得るだけではなく、人とのつながりを取り戻す...
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE
428 号(2022/04/01発売)
特集海を選んだ哺乳類
スペシャルインタビュー:AI