販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
『ファクトゥム』販売者 マリア・エングシャムル
コロナ禍で経済的苦境に
養護施設に住む息子といつか暮らしたい
私はマリア・エングシャムル、39歳。コロナ禍で経済的な苦境に陥りました。友人から『ファクトゥム』誌のことを聞き、「それは素敵ね! 暮らしが少しは楽になるでしょうし、ホームレス状態の人の役に立てるかもしれない」と思い、今に至ります。
2021年の夏に販売を始めましたが、よく売れる日もあれば、そうでない日もあります。感じのいい人たちにも出会えますが、偏見の目にさらされることもありますね。でもホームレス状態の人々の力になりたいですし、自分の家賃を払うためにも前を向いて歩み続けるしかないんです。
人はさまざまな理由で社会から疎外されますが、それが理解されることは多くありません。最近はコロナ禍もあり、貧困状態を経験する人が増えていると聞きました。
『ファクトゥム』誌を販売していない時は、赤十字が運営するドロットニング通りにあるリサイクル店でボランティアをしています。楽しいですよ。同僚も国際色に富...
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE
442 号(2022/11/01発売)
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