販売者に会いにゆく (旧・今月の人)

オーストリア『アプロポ』販売者 コステル・バルブ

気づけば18年、第2の故郷となったザルツブルク。
街の美しさ、人々の敬意に感謝

オーストリア『アプロポ』販売者 コステル・バルブ

ザルツブルクを舞台にした歴史小説を執筆する作家のゴアク・マンフレッドは、3年ほど前『アプロポ』の販売者コステル・バルブを取材した。それからほぼ毎日、二人はイッツリング地区にある食品店「スパー」前で顔を合わせるようになり、友情を育んできた。マンフレッドは今回、いつもの立ち話ではなく、椅子に腰を落ち着け、コステルを3年ぶりに取材。『アプロポ』にインタビュー記事を寄稿した。

 彼の〝コステル〟という名前は「コンスタンティン」(頼りがいがあるという意味)のルーマニア語版だ。その名に違わず、コステルは1日10時間もの間、忍耐強く「スパー」の前に立って『アプロポ』を販売している。
 通訳のアリナを通してコステルの話を聞くのは、私にとっても特別な時間だ。3年ぶりのインタビューとなる今日、私はコステルの未来について話を聞いてみたくなった。でも誰かの未来の話が聞きたいなら、まずは過去を知り、現状を理解す...

続きは、本誌をご覧ください

『Apropos』
1冊の値段/3ユーロ
発行頻度/月刊
販売場所/ザルツブルク

Text:Manfred Goak, Apropos/INSP/編集部

Photo: Daniel Huber

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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