販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
オーストリア『アプロポ』販売者 コステル・バルブ
気づけば18年、第2の故郷となったザルツブルク。
街の美しさ、人々の敬意に感謝
ザルツブルクを舞台にした歴史小説を執筆する作家のゴアク・マンフレッドは、3年ほど前『アプロポ』の販売者コステル・バルブを取材した。それからほぼ毎日、二人はイッツリング地区にある食品店「スパー」前で顔を合わせるようになり、友情を育んできた。マンフレッドは今回、いつもの立ち話ではなく、椅子に腰を落ち着け、コステルを3年ぶりに取材。『アプロポ』にインタビュー記事を寄稿した。
彼の〝コステル〟という名前は「コンスタンティン」(頼りがいがあるという意味)のルーマニア語版だ。その名に違わず、コステルは1日10時間もの間、忍耐強く「スパー」の前に立って『アプロポ』を販売している。
通訳のアリナを通してコステルの話を聞くのは、私にとっても特別な時間だ。3年ぶりのインタビューとなる今日、私はコステルの未来について話を聞いてみたくなった。でも誰かの未来の話が聞きたいなら、まずは過去を知り、現状を理解す...
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE
465 号(2023/10/15発売)
特集守りたい、「介護の社会化」
スペシャルインタビュー:ブカヨ・サカ
リレーインタビュー:たけだバーベキューさん