販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
『リツェウリツェ』販売者 ステファン・ラドイチッチ
稼いだお金で大好物のピザを買うのが楽しみ。
恋人と一緒にいる今は「毎日が幸せ」
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30歳のステファン・ラドイチッチはベオグラードの中心地にある歩行者天国のクネズ・ミハイロヴァ通りで『リツェウリツェ』を販売している。発達障害のある子どもや若者をサポートする支援団体「ジヴィモ・ザイェドノ(ともに生きるの意)」から紹介されて始めたのだ。
熱心なスポーツプレイヤーでもあるラドイチッチはバレーボールをするのが好きで、ジヴィモ・ザイェドノが「障害がある人のためのスポーツ協会」賞を受賞したことを誇りに思っている。
日中はジヴィモ・ザイェドノの事務所で時間を過ごすことが多いという。「ここでは多くの活動が行われているんだ。ダーツにチェス、水泳というふうにね。チェスは思考力が要求されて難しいし、神経を使うよ。僕が一番好きなのはやっぱりバレーボールだね」
バレーボールは高校の頃から続けているという。「実は、ガールフレンドのジョヴァナは僕がバレーボールに打ち込んでいる姿を見て恋に落ちたん...
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『リツェウリツェ』
1冊の値段/200セルビア・ディナール(そのうち半分が販売者の収入に)
発行頻度/月刊
販売場所/ベオグラードほか
Text:Milica Terzić, Liceulice/INSP/編集部
Photo:Anja Mihić
クネズ・ミハイロヴァ通り
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE
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470 号(2024/01/01発売)
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スペシャルインタビュー:スペシャル企画:トーベ・ヤンソン
リレーインタビュー:ISEKIさん