販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
『ファクトゥム』販売者 ビョルネ・エック
雑誌の販売は、社会になじむための訓練。
今の夢は、公営住宅のアパートで犬や猫と暮らすこと
私は20年間、看護助手として働いていました。給料が良いので、2014年にノルウェーへ行きました。2週間で2万5000クローネ(約34万5000円)を稼ぎましたが、ある時、声を荒らげたという理由で職を失いました。その後、ここカールスタードで家事サービスの仕事につきましたが、その仕事も失いました。それで収入もなくなり、アパートを出ることに。パートナーも去って行きました。
それからキャンプ場にあるトレーラーハウスに移りました。自分の全人生が壊れたと感じ、飲酒するようになったのです。そこにはかなり長い間いましたが、社会精神医学に携わる人と連絡を取り続け、今はスタッフが常駐している支援宿泊施設に住んでいます。
境界性パーソナリティ障害と社会不安障害があるので、もう以前のように働くことができません。街を歩いている時、後ろに誰かいるとかなり神経質になります。誰かに後をつけられていると思ってしまうので...
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE
471 号(2024/01/15発売)
特集一期一会、新種発見
スペシャルインタビュー:ブライアン・メイ
リレーインタビュー:株式会社ズクトチエ 和田寛さん