販売者に会いにゆく (旧・今月の人)

『リツェウリツェ』販売者  ステファン・ゴゴフ

精神的な病で仕事ができない時期も長かった。
いま、徐々に馴染んで「すべてがうまく回り始めた」

『リツェウリツェ』販売者  ステファン・ゴゴフ

47歳になるステファン・ゴゴフは4年前から『リツェウリツェ』の販売をしている。フランスで青年期を過ごした後、母の故郷であるセルビアに戻ってきたのだ。忙しい日々を楽しんでおり、もう生活が単調ではなくなったと語る。
「仕事はなんでもそうだけれど、当初はこの雑誌販売の仕事も難しいと感じていたよ。数時間経っても1冊も売れない時があったしね。でも徐々に身体に馴染んできて、すべてがうまく回り始めた。今では楽しんで仕事をしているよ」
「毎日新しい何かを学んでいる」と語るゴゴフ。朝8時か9時には売り場に行き、人の流れを読む。
「今はドゥシャノヴァツにある郵便局の向かいで販売しているよ。信号前で人々に声をかけたり、バスが停車した時にはバス停に戻ったりと、工夫しているんだ」
 お得意さんは若い女性が多いという。大半の人は雑誌を買い求める時におしゃべりをしていく。そのような社交の輪がゴゴフにとっては何より大切だ...

続きは、本誌をご覧ください

『リツェウリツェ』
1冊の値段/200セルビア・ディナール(そのうち半分が販売者の収入に)
発行頻度/月刊
販売場所/ベオグラードほか

Photo: Anja Mihić
Text: Kristina Rajić, Liceulice /INSP/編集部

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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