販売者に会いにゆく (旧・今月の人)

『ビッグイシュー日本版』高口英樹さん

厳しい物価高の中、お客さんに感謝。
いま、病床の母の近くにいてあげたい

『ビッグイシュー日本版』高口英樹さん

昨年から京都で販売している高口英樹さん(56歳)が、本欄に登場するのは2度目。前回の137号(2010年2月15日号)の時は40代前半だったこともあり、「さすがに雰囲気は少し変わったかも」と本人は照れくさそう。聞けば、高口さんは創刊号の時もビッグイシューにいたことがあるそうで、この20年間、大阪と東京を行ったり来たりしながら、辞めてはまた販売者に復活するという生活を送ってきた。
「売り場のお客さんにはあまり知られたくないけど、もう古株も古株、ベテランの販売者仲間からは『この人はビッグイシュー命やから!』と冷やかされてます」と笑う。
 生まれつき足に障害があり、ままならないことも多い人生だった。自ずと働ける仕事は限られ、飲食店でならと粉モノの世界に飛び込み、タコ焼きの屋台で長く働いたこともあり、一度は結婚もした。が、予想外の出来事が重なり、31歳で仕事も住所もすべて失った。そんな自分でも「立...

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※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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