販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
ブラジル『トラソス』販売者 タメルソン・ジョルダン
過去のトラウマを克服し、看護の道へ進みたい
「誰かが癒やされていくのは、何にも変えがたい喜び」

米国の首都ワシントンDCで販売されている『ストリート・センス』が、このたび記念すべき第500号を刊行した。「硬派のジャーナリズムが、そして貧困やホームレス状態に置かれている人々への活動が、こんなに長い間存続できたなんてすごいことだと思う」と創刊初期からの販売者ウェンデル・ウィリアムズは語る。
同紙にはこれまで700人の販売者が登録してきたが、ウィリアムズは64番目の販売者だ。「初めてお客さんと交わした会話は今でも鮮明に覚えているよ。当時はストリート新聞の活動もそれほど知られていなかったから、一から説明をしてね」
2003年に月刊のタブロイド新聞として誕生した『ストリート・センス』(現在は週刊)。その当時ウィリアムズは、さまざまな人生の問題と格闘していた。「映画『地獄の黙示録』の主人公のように、自ら招いた地獄の淵から脱出して生きのびようと必死だった」
ワシントンDCで6人きょうだいに囲...

『Street Sense』
1冊の値段/2ドル
発行頻度/毎週
販売場所/ワシントンDCとその郊外
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE

500 号(2025/04/01発売)
特集縁食躍進!
スペシャル企画:パディントン
リレーインタビュー:アーティスト 丹羽優太さん