- ビッグイシューの本
- 「路上のうた
― ホームレス川柳」 - 「風になる(増補版)」
東田直樹著 - 「社会の中で居場所をつくる-自閉症の僕が生きていく風景(対話編)」
東田直樹・山登敬之著
東田直樹 著
『風になる―自閉症の僕が生きていく風景 (増補版)』
連載60回分 / 宮本亜門さんとの対談(190号)収録。四六判、ソフトカバー、192ページ
定価1600円(税込)
※路上で販売者から購入いただくと、定価の半分以上の800円が販売者の収入になります。
言いたかった最初の言葉は、「ごめんなさい」と「ありがとう」—。
通常の会話はほとんどできないという重度の自閉症者である作家・東田直樹さん。二十歳になるまでの2年間、雑誌ビッグイシューに連載したエッセイをまとめた一冊です。
文字盤で思いを伝えられるようになるまでや、家族と日々のこと、自分にとっての自閉症、ありのままの自分を生きる術。自閉症として生きるなかで見えている風景を綴ります。
演出家・宮本亜門さんとの対談も収録。2012年刊の増補版。初版は身近な人へのプレゼントとしてお求めになる方も多かった1冊です。ぜひお買い求めください。
〈著者紹介〉
東田直樹(ひがしだ・なおき)
1992年、千葉県生まれ。作家。『あるがままに自閉症です』(エスコアール)ほか、童話、詩、絵本、エッセイなど、これまで19冊出版。近著に『風になる』(ビッグイシュー日本)、『跳びはねる思考』(イースト・プレス)、『ありがとうは僕の耳にこだまする』(角川学芸出版)、『自閉症の僕の七転び八起き』(KADOKAWA)。『自閉症の僕が跳びはねる理由』の翻訳本『THE REASON I JUMP』が英国、米国、カナダで発売され、ベストセラー入りを果たす。
→東田直樹オフィシャルサイト / →東田直樹オフィシャルブログ
『風になる』目次より
- T 風になり、花や木の声を聴く ― 僕のこと
- 人との違い知った幼稚園/僕は風になり、花や木の声を聞いた/ひとすじの光、無我夢中でできた筆談/文字盤を指すことで、思いを伝えられるようになった/いつも初対面、名札で記憶するクラスメイト/記憶の中の自分が幸せであってほしい 他
- U 記憶は点、僕に明日はない — 僕と自閉症
- 記憶が線にならず、明日を想像できない/数字や自然は居心地のいい僕の友達/奇声。声はコントロールできない/ラジオ体操で手足の存在を自覚できるようになった/走るのは楽しいこと、競争じゃないと思っていた 他
- V 色そのものになって塗る ― 僕と表現
- 僕は脳の決めたルールに逆らえない/パニック。そうせざるを得ないほど苦しい僕の心/本は友人だから、同じ本を読みたい/文字は書けたのに、絵を描く意味がわからない/僕は経験や印象を絵に描けない 他
- W 受け取った幸せをみんなに返したい ― 生きる理由
- 障害者と一緒の時は、自然体でいてほしい/尋ねてほしい。見た目の行動から決めつけないで/人の役に立てないと、助けられてもうれしいとは思えない/人から「好き」と言われることも希望/自分自身へのやさしさは、自分を肯定する力の源/つらいのは、受け取っている幸せをみんなに返せないこと/なぜ、生きるのか? 存在理由を知りたい 他
- X 地球上に存在する命に感謝 ― 生きていく僕
- 人の気持ち以上に、自分の気持ちを大事にすることが大切/勇気をもてるのは、人のやさしさを信じられるから/別れを乗り越える力は、新たな出会いを生むきっかけ/春は待ちわびるものではなく、自分から探すもの 他
- 対談 宮本亜門×東田直樹
- 人はだれかに必要とされて幸せになる
- あとがき